仕事への感覚
私は、グラフィックデザインの仕事をしています。
仕事の場を津屋崎においてからまだ半年ちょっとくらい。
ほんの少しづつだけど、
まちや地域のお店の仕事が増えてきた。嬉しい。
津屋崎の場で仕事をするようになってから、
なるべく近くにいる相手と仕事をするようにしていることと、
仕事量をセーブするようになった。
その理由の1つには
〝こぼれるほどたくさんの仕事をこなす〟ことから距離をおこうと思ったから。
少ない仕事に時間をかければ良い、ということを言いたいのではなく、
こぼれるほどの荷物は持たない、ということ。
都会で仕事をしてた時とは違う感覚。
たくさんの仕事をこなし、1日のほとんどを仕事の時間についやして、
なおかつ、それが楽しい、充実してるって思ってた。
それはそれで満たされていた。
だけど、津屋崎というところにいると、そうはあまり思えなくなった。
もちろん生きていくお金はいる。
だけど、ときどき贅沢ができるくらいの稼ぎで良いんじゃないかな、って。
本当に気に入ったものを少しだけ持つくらいでいいんじゃないかな、って。
仕事にこもってしまうのは違うかな、って。
その分、
近くの海や山で遊びたいし、あぜ道で植物や生き物に出会いたいし、
ぼーっと空を眺めていたいし、きれいな夕陽も見ていたい。
人とたわいのない話をしたいし、
近くで採れる美味しいものをひと手間かけて料理をしたいし、味わいたい。
何よりこのすてきな土地を楽しみたい。持てるだけの荷物でいい。
津屋崎という土地がそう気づかせてくれたと思う。
そこに豊かさを感じるようになりつつある。