デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

ゴトゴト揺れるおと

久しぶりに電車に乗った。

自分で運転する車と違って、連れて行ってもらう感じが良い。

ゴトゴト揺れるおとが流れ、流れていく雲を眺める。

流れに身を任せる、その時間が心地良い。

 

目的地に着きたい気持ちとまだ乗っていたい気持ちが

ゴトゴト揺られている。

 

博多に降り立つと、都会のおとが待っている。

そのおとに包まれながら、都会に染まっていく。

 

それはそれで楽しいもんだ。

 

ヒールのついた靴を買い直した。

お祝い事や都会に行くときくらいしか出番はなさそうだけど、笑。

 

スニーカーを履く私。

ヒールを履く私。

どっちも私だよ。

 

あのとき、私は身にまとっているものの中を見ようとしなかった。

目を逸らしていた。

ゴトゴト揺れるおとに身を任せた。

 

それで良かった。きっと良かった。

 

そう言い聞かせながら、

またゴトゴト揺られて帰ってきた。

 

そして、和やかなおとが待っていた。

そのおとに包まれて、気がつくと身を委ねていた。