森を歩くおと
君が落ち葉を踏んでいく
森は大きくて、大きくて
君のおとを吸い込んでいく
鳥のおと
虫のおと
木の葉のおと
風のおと
それらは、とても優しく静かに歌っている
揺れる木々からは、柔らかなおとが降ってくる
君を歓迎しているのかな
森は薄暗いけれど、君は、ゆっくりと、どんどんと、進んでいく
君のおとに、転がる木の実のおとが重なっていく
森の先には何が見えるのだろうか
君は何を見ているのだろうか
大きな森は
君のおとを受け止めてくれている