デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

あたたかなおと

まだ薄暗い朝の、小さな鳥の声

炊飯鍋の蓋が湯気と共に動くおと

ポットのお湯が沸いている

 

もうすぐ寒い冬が訪れる

 

日が暮れて

人々が首をうずめて足早に歩くおとは

どこか悲しげに

あたたかなおとに導かれていく

 

あたたかなおとは

あなたを独り占めする

 

明かりの灯るおと

ストーブを点火する

 

あなたは

ふかふかのふとんに包まれて

あたたかな眠りにつくのだろう

 

あたたかなおとは

少し切ない