デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

夜の道のおと

夜の道、帰り道。

ザブンザブンと背中に響く波のおと。

自分の足おとさえも遠くに感じる。

 

暗く静かな帰り道。

 

ポツンポツンと浮かぶ星。

空の、そこにある月。

 

とにかく暗い。

 

時々、通り過ぎる車のおと。

ヘッドライトの明かりが過ぎ去り

そして、また夜がやってくる。

遠くに見える街灯がぼんやりと道を照らす。

 

暗く静まり返った道のおと。

 

静寂は心を落ち着かせてくれる。

 

さっきまでのにぎやかなおとは

暗闇に包まれる。

夜は1日の終わりを運んでくる。

 

にぎやかなおとの余韻に

寂しいと思うのか、満たされたと思うのか。

 

今日言葉を交わした人たち、今日私を受け入れてくれた人たち、今日共に過ごした時間に感謝する。

今日出番がなかったもの、今日傷つけてしまったものにお詫びを述べる。

 

夜の道のおと。

また明日に向かっていく。