デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

以上、に近いところの広告デザイン

何かのサイトでアートディレクターの服部一成さんが

写真家・中平卓馬さんの展覧会の広告を作ったときに、

中平さんから

「僕以上でもなく、僕以下でもないデザインで」

というようなオーダーを受けたと話していた。

 

 

 

広告デザインがきっかけで、集客や購買が上がる。

というのが広告として成功なのだろう。

 

だけど、

実際行った人たち、買った人たちが

 

「広告より、大したことないね」

 

っていうことはよくある。と思う。

それって、ほんとうに残念なことだよなぁ。

 

中平さんのオーダーの

「僕以上でもなく、僕以下でもないデザインで」

というのは、広告の本質を突いていると思うし、

服部さんは、もちろん、見事にデザインした。

 

謙虚である必要もないけど、誇張する必要もない。

以上でもなく、以下でもなく。

以上、に近いところの、ぎりぎりのところ。

 

と、私は解釈したんだけど、

 

それは、広告デザインとしては、あと一歩なのかもしれないけど

 

そのぎりぎりのところで、たち振る舞っていたい。

 

広告デザインを見て

「あ、何だろう」と気づいてもらうところ。

興味を持ってもらうところまで。

 

「広告もよかったけど、実際もっと良かったね」

 

が、嬉しい言葉だと思う。

 

広告に刺激されて中身も向上することが望ましいけど、

広告のおいては、以上、に近いところのぎりぎりのところ。

 

これが答えでも正解でもないけど、

私の広告デザインは、

難しいけど、このぎりぎりのところにありたいと思う。