デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

森を歩くおと

君が落ち葉を踏んでいく

 

森は大きくて、大きくて

君のおとを吸い込んでいく

 

鳥のおと

虫のおと

木の葉のおと

風のおと

それらは、とても優しく静かに歌っている

揺れる木々からは、柔らかなおとが降ってくる

 

君を歓迎しているのかな

 

森は薄暗いけれど、君は、ゆっくりと、どんどんと、進んでいく

君のおとに、転がる木の実のおとが重なっていく

 

森の先には何が見えるのだろうか

君は何を見ているのだろうか

 

大きな森は

君のおとを受け止めてくれている

 

 

古い時計のおと

ぼーん、ぼーん、と木製の時計が鳴る。

古い時計のおと

 

せわしく動く秒針のおとでさえ、なぜか懐かしく温かい気持ちになる

 

世の中は同じ速度で時間が流れているはずなのに

その古い時計のおとは、

自分の速度でゆったりと着実におとを刻んでいく

せかされることなく、時がゆったりと流れていく

 

やさしいそのおとは、その場を優しく見守っていく

 

ゆったりと…ゆったりと…

 

私は、古い時計のおとに、せかせかしていた気持ちを流していく

 

 

アラスカに想いを馳せる

何気なく入ったブックキューブリックで、

何気なく手に取った本。

長い旅の途上星野道夫

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この本の言葉選びは、星野道夫さんの優しさ、雄大さ、暖かさ…

そういうぬくもりを感じる。

大自然やそこに住む動物、人のくらしが丁寧に書かれてあり、文章にするから整えている感覚はなく、人柄の良さが言葉に表れているように思う。実際そうだと思う。

 

それまで星野道夫さんを知らなかったし、アラスカも興味はあったものの「行ってみたい!」とまでは思ってなかった。

だけど、

この本を読んでからアラスカに行きたくてウズウズ(影響され過ぎw)

でも、

以前だったら、「よし、行くぞ!」って行っちゃうんだけど、

今は、アラスカへの想いを手元に残しておきたくて、もうしばらく温めておきたくて、すぐに行くぞとはならない。

想い続けている時間を楽しみたい。

何だかそんな気分。

 

夜の道のおと

夜の道、帰り道。

ザブンザブンと背中に響く波のおと。

自分の足おとさえも遠くに感じる。

 

暗く静かな帰り道。

 

ポツンポツンと浮かぶ星。

空の、そこにある月。

 

とにかく暗い。

 

時々、通り過ぎる車のおと。

ヘッドライトの明かりが過ぎ去り

そして、また夜がやってくる。

遠くに見える街灯がぼんやりと道を照らす。

 

暗く静まり返った道のおと。

 

静寂は心を落ち着かせてくれる。

 

さっきまでのにぎやかなおとは

暗闇に包まれる。

夜は1日の終わりを運んでくる。

 

にぎやかなおとの余韻に

寂しいと思うのか、満たされたと思うのか。

 

今日言葉を交わした人たち、今日私を受け入れてくれた人たち、今日共に過ごした時間に感謝する。

今日出番がなかったもの、今日傷つけてしまったものにお詫びを述べる。

 

夜の道のおと。

また明日に向かっていく。

 

テノ森の空気感

ジョーさんのウクレレライブで、気になってたけど機会がなかった木工房 テノ森に行って以来、すっかりテノ森が好きになりました。

d-oto.hatenablog.com

あぁ、ここに何をするわけでもなく一日中居たいなぁ…

 

今日はそんなテノ森の3周年を祝う会。

早々に、念願の「1日中テノ森に居たい」が叶ってしまった笑

 

森林インストラクターの方の木の実の話を交えつつのクリスマスリース作り。

おうちごはんplusの手作り窯で焼いたパンと温かいミネストローネスープのランチ。

そして、

テノ森と私たちのこれまでとこれからについてのワールドカフェ。

 

木々を背景に窯からもくもくとあがっていく煙、まるでジブリ世界のようでした。

ゆるりと温かく、ユニークな(と、私は感じてる)オーナーの細井さんの人柄はもちろん、テノ森の人柄(人じゃないけど)が現れていて、豊かな気持ちになりました。

なんだろ、この空気感。

 

夜のテノ森も幻想的でステキだったけど、

昼のテノ森も、なんて気持ちをほぐしてくれる場所なんだろう。

 

もの作りとデザインと、いろんなヒントがあるかなとも思い参加してたんだけど、

その収穫もあり満たされた1日を過ごせました。ありがたやー!

工房で何かを作りたくなってきました。

 

 

幸せとおいしいでお腹いっぱい

今年はずいぶんのんびり屋さんの秋だったけど、だんだんと朝が寒いと感じるようになってきました。

10月も明日で終わり。

 

半端に残った食材の炊き込みご飯。炊き込みご飯って秋っぽいなぁ…

朝ごはんで体が目覚め、温まる。

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食欲の秋真っ只中。

昨日と今日で、結婚式に呼ばれてます。おいしい食事が続く。

確実に太る…笑 (というかもう体重増えた。泣)

あの幸せな空気も心が和む。

ヒールで靴擦れしない人を羨ましく思いつつ、スカートにネックレス、指輪をつけてささやかなオシャレに気分が変わる。何て単純な私。

今日も幸せのおすそ分けいただいてきます♪

 

ぷかぷか

SUP(STAND UP PADDLE BOARD)の上で、

私はぷかぷか浮いている。

 

この大きな海の上で、ぷかぷか浮いている。

 

ボードと波がぶつかるおと

ざぶざぶとパドルが波をかきわけるおと

 

この大きな海の上で、遠くの島々を見渡す。

この大きな海の上で、澄んだ青空を見上げる。

 

足元は安定しないけど、それがまた気持ち良い。

ドキドキがワクワクに変わる。

不安定さもたのしみのひとつ、と感じるなんて。

 

たまにやってくる大きな波と、落水とのせめぎ合いが

まるで社会のように思える。

 

うん、波は穏やかで続いてゆく方がいいな。

 

この大きな海の上で、私は立っている。

この大きな海の上で、私は心を楽にする。

 

心と身体とぷかぷかおとに身を任す。

 

私はこの気持ちの良い脱力感に、幸せを感じている。

 

そして、また、ぷかぷか浮いている。