武器と、盾と、
福津へきてから約2年、津屋崎に仕事場をおいてから1年。
関わりを持った人たちは、男女問わず、年齢問わず、ステキな人が多くて、気後れするところもあるけど、
たくさんの出会いと価値観に、ときめきが手いっぱいになる。
少しだけ、を手元に残していこうとしてるけど
やっぱりいっぱいを拾おうとしている自分もいる。
うーん、欲張りだな…
以前に比べると狭いテリトリーで過ごしているのだけど、
人も自然も、毎日同じでないから、まだまだわくわくドキドキしているのです。
この1年ほどで割とせっかな私に、〝ゆるり〟という感情が生まれた。
言い聞かせるようなゆるりと、自然に生まれるゆるり。
まだ半々だけど。
そして、自分のあり方を考える余白も、少しだけど生まれ、
自分と対峙する時間も少しづつ増えている。
この歳になって自分自身と対峙するってなかなか苦しくて、
自分の中での自分を認め、どこをどこまでを許していくのか問い続ける。
今まで楽さや逃げ出す方に身を寄せていた自分の弱さやずるさ、背を向けていたものたちが、どろどろと流れ出してくる。
それらを、受け入れられる自分のキャパをも思い知る。
私は、今まで何をまとってきたのだろうか。
虚勢を武器に、逃避を盾に、自分を護ることで自分を保ってきたんだろう。
そして、全く誰も私のことを知らない環境に身を置いているのに、
武器を、盾を、持ち替えることができないでいた。
今までの自分の護りが、パラパラと抜け落ちていく。
私は、今まで何をしてきたのだろうか。
自分の深いところに向き合うことで辛くも悲しくもなるけど、
自分と対峙することの重大さを知る。
まだまだ問いが必要だけど、
新しい武器と、盾は、誇れるものでありたい。
今日の、すっきりとした青空が、私を少し解きほぐしてくれる。
少し背を押してくれる。
ゆるりゆるりと、ね。