デザインのおと

自然のおと、くらしのおと、感じること、表現すること。津屋崎という場所。

風のおと、波のおと、草花がゆれるおと、くらしのおと…津屋崎という土地で感じています。
感じたおとを表現すると、どういうかたちになるんだろう。
ゆるりと少しづつ始めていきます。

残すと残る

手元に残すよりも、手放す方が多い。

昨日のことも、手放すことから始まる今日。

手元に残すものは、少しだけ。

残るものも、少しだけ。

少しだけが、日々を集める。

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SUPでお世話になった宮地浜海岸近くのグラマーカフェへ。

深煎り珈琲と手作りマフィン。

津屋崎の古民家もステキだけど、スタイリッシュな空間に気分が変わる。単純な私。

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今年も、残りあと10日。年が変わる。

何かが変わる実感は薄いけれど、津屋崎にきてから、季節を感じることが出来ている。

 

12月はクリスマスよりも、餅つきマンス。

つき手のおとに、返し手のおと。おとが交わる。

町におとが広がっていく。

私には、まだまだ新鮮なこの光景は、そのうち定着するのかな…

 

きっと残しておきたいもののひとつ。

 

繋いでいくおと

エネルギーの根源のような

どこか懐かしく愛おしいような

 

そのおとを

繋いでいく

 

軸のあるそのおとを

繋いでいく

 

きっと理由なんてなくて

役割なのだ

 

長く、長く、繋いでいく

 

そのおとが在り続けること

 

そこに在るそのおとを、美しく思う

そのおとを、大切に思う

 

これからに繋いでいく

 

そう在り続けたい

 

ゆるりと一歩、月一展覧会

感じたおとを表現する、かたちにする、を

ゆるりと一歩踏み出しました。

 

津屋崎ブランチのシェアオフィスつながりのイラストレーター Naoko BMさんが、

津屋崎千軒にある『日替わりカフェ&ギャラリー』で、新作を毎月一回展示するという展覧会をしています。

人知れずしています。笑。

 

今月から私も出展(便乗?)することになりました。お誘いありがたし!

『デザインのおと』として、もそもそと手探りしてかたちにしていた作品。

 

[雨粒のおと]

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全貌の写真はないけど、

お昼にはちょうど太陽の光があたって、手前のまるっこいモノの影が投影されて、

実は、ステキだったりする。

 

手前のまるっこいモノが、少し揺れ動いてて欲しいから吊し方を工夫がいるなぁ、とか、数増やしてもうるさくないな、とか、展示するといろんな気づきが多くて、それがすごく楽しかった。

 

なんだか初っぱなから完成形を披露できない私だけど、やりながら掴んでいこう作戦で、ゆるりゆるり、と、ね。

 

来月の1/17(火)は、気づきをふまえた[雨粒のおと vol.2]を展示予定。

毎週火曜日は、ざっか+カフェ 萃sui さんの優しい味の美味しいミニランチやおやつ、手作り小物があります。
食べにくるついでにでも、作品を見にきてくださいね。

Naokoさんのイラストもステキだし、新しく参加するイラストレーターさんの作品展示もあります。

 

▼日替わりカフェ&ギャラリー 古小路

http://www.kosyouji.com/

 

とても雰囲気の良い元たばこ屋さんの古民家です。

 

 

 

朝焼けの雲

朝日を待っている間

山のちょうど朝日が昇るところに、雲たちが集まっていて

「邪魔だなぁ…」って思ってたけど

朝日の光に美しく染まったオレンジ色の雲たちに出会い

「邪魔に思っていてごめんね」

という気持ちになった。

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長崎県松浦市にある青島という離島で民泊しました。

あたたかく、というか

愛おしく迎え入れてくれた、という感覚。

 

島に行ったというより

家に行った感覚かな。

 

島全体が家。

 

島に降り立った時に

自然に

「おじゃまします」

と、言葉を発していた。

 

離島するとき

「おじゃましました」

と、言葉が出ていた。

 

 

 

 

 

 

 

止まり木

私は人見知りで、馴れ合うことが苦手で、

一人でいる時間が大事だし、

人と深く付き合うことが、下手だと思う。

 

人が集まるところや

会話をすることは好きだけど

自分に踏み込まれることは苦手だし、

人のことに深く踏み込むことは、

 

やっぱり、下手だと思う。

 

だけど、

たまに踏み込んで欲しいなぁって思う人がいる。

そして、

時々、誰か人が恋しくなる。

 

距離感なんて考えず

甘えたくなる。

暖かく包んで欲しくなる。

 

止まり木で羽を休める鳥のように、

心が満たされると、

また距離をとっていける。

 

同じように

誰かの止まり木にもなりたい。

 

勝手なんだろうな、私。

 

そんなことを思う

何となくのこと。

 

 

あたたかなおと

まだ薄暗い朝の、小さな鳥の声

炊飯鍋の蓋が湯気と共に動くおと

ポットのお湯が沸いている

 

もうすぐ寒い冬が訪れる

 

日が暮れて

人々が首をうずめて足早に歩くおとは

どこか悲しげに

あたたかなおとに導かれていく

 

あたたかなおとは

あなたを独り占めする

 

明かりの灯るおと

ストーブを点火する

 

あなたは

ふかふかのふとんに包まれて

あたたかな眠りにつくのだろう

 

あたたかなおとは

少し切ない